2012年8月13日月曜日

Modern Architecture in Shanghai / 近代建築散歩 上海・上海郵政大楼

上海郵政大楼
西から

東から

四川北路が蘇州河を超えた直ぐのところに建つ建物は、1924年竣工の、中国で3番目に出来た郵便局である、上海郵政大楼である。竣工当時から、変わっていない。

鐘楼基壇の青銅彫刻は、当時、上海で最も美しい青銅彫刻と呼ばれた。一方は、キューピッド、マーキュリー、ヴィーナスで、真ん中のマーキュリーは神の使いとして人類に神の意思を伝え、両サイドの天使たちは、郵便により人類に愛をもたらすことを意味している。他方の三体は、当時の郵便の輸送手段である、汽車、船(碇)、通信ケーブルを手にしている。

太平洋戦争後、蒋介石率いる国民党軍と、毛沢東率いる人民解放軍とが、蘇州河を挟み、ここで激戦を繰り広げた。上海郵政大楼は、奇跡的に当時のままの姿をそこに残している。国民党軍、人民解放軍の両軍も、天使を見たのだろうか。

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