2012年8月10日金曜日

Modern Architecture in Shanghai / 近代建築散歩 上海・Sassoon

Sassoon House(1929)

Cathay Mansions(1929)

Cathay Cinema(1932)

Metropole Hotel(1929)

Broadway Mansions(1934)

Grosvenor Garden(1935)

Grosvenor Mansion(1935)

Embankment House(1935)
(Japanese)


旧アスター・ハウス・ホテルや旧パレス・ホテルの所有者だったカドゥーリ一族の創業者、Sir Ellis Kadoorieが上海に来て最初に勤めたのが、E.D. Sassoon & Co.だった。

サッスーン一族は、大英帝国による三角貿易の中核として、インドのボンベイで、綿花とアヘンの貿易を行い、インド一の大富豪となっていた。

1842年、清国が大英帝国にアヘン戦争で敗れると、密貿易ではなく公になったアヘン取引を行う為、サッスーン一族は、1844年、香港支社を設立し、2年後、上海支店を設けた。サッスーン一族は、清国にアヘンと綿花を輸出し、大英帝国へは、シルク、茶、銀を輸出した。

大英帝国は、アヘンの為の戦争に勝ち、公に、ここ上海で、アヘンの取引を行えるようになったのだ。サッスーン一族は、その仕組に上手く乗っかった。

Sir Victor Sassoonは、サッスーン一族の第四世代で、1924年に父が亡くなると、Sirの称号と資産を受け継ぎ、New Sassoon Companyの頭首となった。

この頃の中国、上海は、内戦が続いていた。1853年の小刀会による上海県城占拠、1862年の太平天国軍による上海市占拠、1911年の辛亥革命と翌1912年の中華民国成立。租界は、戦火を逃れんと非難してきた難民で溢れ、土地が高騰していた。ビクター・サッスーンはこれに目を付け、不動産事業を開始、上海の不動産王となった。そして、現代にも残るアールデコ建築を数々と建てて行くのだった。

しかし、スッキリしない。

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