2014年2月16日日曜日

Modern Architecture in Japan, Sakura-nabe Nakae / 近代建築散歩、桜鍋 中江

桜鍋 中江 国指定重要文化財

このブログではこのような日本家屋は近代建築としていないのだが、たまたま食事に訪れたので取り上げたいと思う。

明治38年(1905年)創業の桜肉(馬肉)鍋屋。現在の建物は、関東大震災後に建てられ、東京大空襲から奇跡的に逃れた。

東京大空襲から僅か2年後のこの辺りの航空写真を見てみよう。

昭和22年 日本堤周辺古地図
※gooより

地図の真ん中に四角いマークがあるが、そこが中江である。

中江の前の道が土手通り、その左側は吉原だ。吉原は一面焼け野原になっていることが分かる。が、中江から土手通り沿いに北西に進んだ右側の一角だけが奇跡的に被災を逃れていることが分かる。

何故被災を逃れられたのか?

奇跡としか言いようが無いのだが、地理的側面から推理してみると、中江のすぐ裏は山谷堀が流れていたことと、正面の吉原も通称お歯黒どぶで囲まれていたことで、吉原からの火と山谷堀東側からの火がギリギリの所で延焼しなかったのではないかと思われる。

江東区の佐賀町も周りを囲んでいた堀がこの町を被災から救っていた。

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