滝坂道、滝坂から府中への道筋候補3本 |
右下の黒が滝坂で、上で東西に走る道が人見街道である。滝坂から府中へ至る道は、人見街道を経由していたと考え、すると、推察すべきは滝坂と人見街道を結ぶ道となる。
赤の候補1は、上ノ原五差路から北上し三鷹市と調布市の境界を行く道である。古道は境界地にある傾向があるからだ。
黄色の候補2は、上ノ原五差路を素直にそのまま西へ行き、武蔵境通りを北上する道である。古道は、『真っ直ぐ』が特徴だからだ。本当は、武蔵境通りで北上せず、そのまま西に行きたいところだが、道が無い。
ピンクの候補3は、仙川キリスト教会の少し先で北上し、都道114号の手前で西に向かい、候補1の境界道に接続するルートだ。
それでは実際に走ってみよう。まずは候補1と2である。
滝坂から暫く行くと、目の前にものすごい下り坂がある。その直後には上っており、谷底に落ちるイメージだ。谷底に降りてみたら、中仙川遊歩道があった。そう、ここは川跡、正に谷だったのである。
滝坂道、中仙川遊歩道 |
中仙川から上る。下ったら上るのだ。自転車で、ギヤを軽くしギリギリ上れる程の急勾配。ここが本命とは思えない。上った先が上ノ原五差路だった。
上ノ原五差路の追分には、昭和50年代に建てられた新しい馬頭観音があった。昭和50年代に新規に馬頭観音を立てるとは考えにくい。恐らく、元々あったものが崩壊した為、建て替えたのであろう。
滝坂道、上ノ原五差路 |
ここを左に行くと候補2の道筋、右に行くと候補1だ。候補1は、中仙川西原のT字路から、本来なら消防大学校の中を通り、次に海上技術安全研究所の中を通って東八道路に出、三鷹郵便局前のT字路で人見街道に接続している。殆どの道筋が失われているのだ。人見街道との接続点の写真がこれである。
滝坂道、人見街道との接続点 |
次は候補2。上ノ原五差路をそのまま素直に真っ直ぐ西へ向かう。上ノ原小入口の手前の追分に、庚申塔があった。
滝坂道、上ノ原小入口追分の庚申塔 |
滝坂道、上ノ原小入口追分の庚申塔正面 |
滝坂道、上ノ原小入口追分の庚申塔右面 |
滝坂道、上ノ原小入口の庚申塔右面 |
右は大沢に向かう道、左は深大寺に向かう道である。ここで、深大寺にちょっと寄り道。すると意外な発見があった。
深大寺元三大師参詣の道標 |
元滝坂上にあった道標が移設されていたのだ。寄り道の結果、滝坂道に関する歴史遺産が発見でき、嬉しかった。
上ノ原小入口の追分に戻り大澤道を行く。しかし、これといった歴史遺産もなく、人見街道に辿り着いた。
さて、既述したが、候補1と2は考えにくい。中仙川の谷越えがあるからだ。地形図を見てみる。
滝坂道、中仙側谷越え地形図 |
台地標高は約50m、谷底は約30mで、20mの高低差がある。その後、台地に再び上がった後は平坦だが、本当に、この谷底はひどかった。
実は、候補1か2が本命と思い実際に走ったものの、この谷越えを体験し、候補3を考え出したのだ。
候補3を実際に走ってみる。これといった歴史遺産は無いものの、道は平坦だった。本命は、この道ではなかろうか。
以上
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