2022年7月29日金曜日

分水嶺シリーズ、鶴見川と帷子川の分水嶺と帷子川と末吉台地河川群の分水嶺

前々回始まった分水嶺シリーズ、始めたは良いが、多摩川と鶴見川の分水嶺を引いてみると、もう何度も行ったことがある所ばかり。

困りました。。。。。

ということで西に目を向け、鶴見川と帷子川の分水嶺を引いてみたところ、鶴見川と帷子川の分水嶺には既に行ったことがあるのを思い出したんですが、この尾根はそのまま帷子川と末吉台地の河川群の分水嶺に続いていて、そっちは未踏だったので、今回はこちら、帷子川と末吉台地の河川群の分水嶺をexploreしたいと思います。折角なので久し振りの鶴見川と帷子川の分水嶺も合わせて。

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南林間まで輪行、酷暑続く中、無理はしません。

南林間から上川井まで。

川井浄水場裏口交差点を北へ。

環状4号を越えて道正トンネルを越える少し手前で、ここは特異な地です。

西から、鶴見川水系、境川水系、帷子川水系という3つの水系の源頭が集まっているのです。

歴史的農業環境閲覧システムより、赤ポチが左から、鶴見川、境川、帷子川の源頭

ちょっと行ってみましょう。

鶴見川水系岩川の源頭はインターの設備になっていて行けません。

なので境川水系相沢川です。

真ん中のこんもりとした部分が源頭です。ですから向かって左の道が帷子川との分水嶺、右が鶴見川との、ということになります。

次に帷子川本流ですが、途中にこのような雰囲気満点の庚申塔をやり過ごし、

庚申塔

今は畑として利用されている帷子川本流源頭に到着です。

帷子川本流源頭

所で行政界はこれとは無関係に引かれていますね。

まず大きな所として、武相国境ですが、これは皆さんご存知、秀吉のせいですね。

1590年の小田原征伐後の太閤検地の際、東京湾と相模湾の分水嶺が武相国境だったのを、境川、当時は高座川と呼んでましたが、を、国境に付け替えました。

ですから先程の境川水系相沢川源頭、境川は相模湾に注ぎますから相模国、よって、撮影者の私の立ち位置は武蔵国、こんもりした所は相模国ということになります。

武蔵国の中の話としては、鶴見川水系は都筑郡、帷子川水系は久良岐郡、となれば、個人的にはスッキリするんですが、ここはどうやら平安の時代から、共に都筑郡です。

しかし、何故、R246, R16, 環状4号線に囲まれたこのエリアは、開発を逃れ田園風景が残っているのでしょうか?!

真ん中を東名が通ったということもあるのでしょうか?!

あるいはこの分水嶺 = 行政界が影響してるのでしょうか?!

古道の風景

古道の風景2

古道が貫く田園風景、迅速測図でも畑です。

先を行きます、三保市民の森です。この森の西端の尾根道を南下します。

三保市民の森西端の尾根道

本来はここ、三保市民の森の南端の尾根道に左折するのですが、森を抜けてから、その先は私道で通れません。

本来は西端の道から左折しこの道を行く

ここは真っ直ぐ八王子街道・絹の道まで降りて迂回します。

途中、八王子街道・絹の道から分かれ、分水嶺尾根に向かって上り詰めます。

ここで本来の分水嶺尾根道と出合います。

私道なので迂回した本来の分水嶺尾根道私道

その先、ここも本来は介護老人保健施設の裏の道ですが、私道なので、バス通りに迂回し、レモンガスの南の道に復帰します。

分水嶺尾根道はこのまま東進ですが、ズーラシアの私道ですので行けません。またもや大きく迂回です。

ここを登るのが分水嶺、が、ズーラシアの私道

ローソンのところで川沿いの細道に入ります、こちらが古道です。迂回してますから、この川は鶴見川水系ということになります。

消防団手前で南下する尾根道が古道でここを使って迂回します。

行き着く先が里山ガーデン外周路で、この脇を平行して走ってるのが分水嶺尾根道となります。

右の道から来ました。左が里山ガーデンの外周路です。ここで合流。

同じ立ち位置で振り返っての一枚、こちらのグラベルが本当の分水嶺尾根道です。

この写真が分かり易い。右が里山ガーデン、左が分水嶺尾根道です。下がってますね、里山ガーデンの方は。

その後、四季の森公園、

構図が下手で分かりづらいですが、ここは四季の森公園脇の分水嶺尾根道ですが、深い深い谷です。いやぁー深かった。

四季の森公園の外周路の一部を行きます

長坂谷公園、竹山南公園、と公園を繋いで、

竹山南公園から丹沢山塊

白根、上菅田、竹山、鴨井と行って、鴨居原辻山の庚申塔です。

鴨居原辻山の庚申塔

ここから先は、鎌倉街道として有名ですね。

鎌倉街道から北の眺望、秩父・奥多摩山塊が見えます。

富田川の左岸尾根をスーッと真っ直ぐ走っている尾根道となります。

上星川まで進んだ所で、上星川、釜台、和田、峰岡、宮田と続くのが鶴見川と帷子川の分水嶺尾根ですが、ここで東に進路を取り、鶴見川と末吉台地河川群との分水嶺尾根道を行きたいと思います。

しかし、この辺りの迅速測図を見てみると、何も無い、誰もいない、という状況ですね。

赤点が鶴見川と帷子川の分水嶺から、帷子川と末吉台地河川群との分水嶺に切り替える地点です。緑点を見て下さい。赤点から北東に伸びる古道沿いは、雑木林、松、椚の森林です。今は住宅がビッシリですが。

しかし、少し先に行くと畑があります。今も畑ですから、1880年頃から続く畑ということになります。

赤点を打った所に家が3軒ありますから、この家の畑なんだと思いますが、今は線路になってしまってますね。

迅速測図の時代から続く畑と秩父・奥多摩山塊

振り返ってこちらは横浜ランドマークタワーが見えます。

その後、保土ヶ谷バイパス、片倉、

迅速測図では茶畑だった、今は普通の畑、越しの秩父・奥多摩山塊

岸根公園、菊名、大豆戸、獅子ヶ谷、北寺尾、下末吉と行って末吉台地から下りました。

菊名手前の丹沢の眺望

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如何でしたでしょうか。

尾根道ですからご覧の通り、眺望は良かったですね。丹沢、秩父・奥多摩の山並みが。期待通りでした。

鶴見川と帷子川の分水嶺尾根道は、当たり前ですが最後まで続いています。が、鶴見川と下末吉台地河川群、滝ノ川、入江川との分水嶺は、途中で切れています。

どういうことか

つまり、台地ではなく島なんですね。

途中で、侵食によって島化してしまっているんです。

今回のルートで言えば、上星川から片倉までは、鶴見川と滝ノ川の分水嶺尾根道が続いてますが、片倉で一旦下ります。

片倉から岸根公園に向けて上り、岸根公園から再び下って、篠原池から菊名に向かって上ります。

そして、クラ菊名池に向かって下り、菊名駅に向かって上ります。

と、いうことで、これも期待通りだったんですが、今回もまた、リエージュ~バストーニュ~リエージュを楽しんだということになります。

尾根道で眺望も良いので是非

尾根道が南北で西の眺望がきくところは大山・富士山が、東西で北の眺望がきくところは秩父・奥多摩が見えますから、それぞれ、大山・富士信仰と、御嶽・三峯信仰が盛んだったのではないでしょうか。

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