天子南面
と、いう言葉はご存知でしょうか?
『天子』とは、皇帝、天皇など、つまり王様の意味。南面はそのまま、南を向くという意味です。つまり、王様は南を向くという意味です。
これは、北の空で全く動かない唯一の星、北極星を崇め、王様を北極星に重ね合わせることで神格化する思想から生まれた言葉だそうです。北極星は北にありますから常に南を向いてますね。
この思想は、遊牧を主としていた時代に生まれたそうです。北極星が旅の道標だったからです。北極星が見えないと道に迷う。当時、道に迷うことは、『死』を意味していました。
やがて農耕の時代に入ってくると、定住し始めますから、北極星の必要性が薄れます。代わりに、収獲を左右する太陽が神様になっていきます。
しかし、北極星を神と崇める思想は無くなりはせず、日本にも入ってきます。
神社の参道が、全部ではありませんが、本殿から見て南に向いているのは、その影響です。
が、参道が南西を向いている神社があります。常陸国一宮、宮中の四方拝で遥拝される一社、鹿島神宮です。
何故、鹿島神宮の参道が南を向かず南西を向いているのか-----
鹿島神宮の参道をずっと伸ばすとどこに辿り着くか御存知ですか?
ナント!!! 富士山です。
しかも、冬至の日の入の時、夕陽が富士山に沈んで行くんです。冬至は日照時間が最も短い日、逆に言えば、次の日からは日照時間が長くなるように転換する日です。言わば"再生"の日。
鹿島神宮の参道が南西を向いている理由がこれなのか、私には分かりませんが、何だか、ロマンを感じませんか?
さて、前置きが長くなりました。本題に入ります。
鹿島神宮と富士山を結ぶライン、このようなラインを、「レイライン」と呼びますが、小田急線の下北沢から喜多見までの線路は、ものの見事にこの鹿島神宮・富士山レイラインに一致します。
2013年11月21日7:50頃、経堂駅から千歳船橋方面を望む iPhoneの19mmではこんなにちっちゃくなっちゃいましたが |
世田谷代田駅から梅ヶ丘方面を望む ここは以前環七旧道を探検した時に知った眺望ポイント。 その時は富士山は見えてなかったけど丹沢山塊は良く見えていて『良いな』と、思ってました。 この記事を書くに中りここを思い出し、GXR A16を持って駆け付けてみました。 |
先日、多摩丘陵にトレイルライディングしに小田急線の先頭車両に乗った時に、真っ正面に富士山が見えたのがキッカケで調べてみたら、こんなことが分かったのでした。
小田急線は、今風に言うと、パワースポットですかね。
小田急線は、今風に言うと、パワースポットですかね。
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