2012年9月11日火曜日

Ancient Road in Setagaya ward, Takisaka-michi Part 2 / 世田谷区の古道、滝坂道パート2

ここが、問題の地点である。


より大きな地図で 滝坂道、問題の地点 を表示

ん? 問題?と、思った方は、前回の記事を、ご参照いただきたい。

さて、問題の地点に戻る。赤が滝坂道、黄色が都道423号、青が烏山川である。西からの道筋を考えていただきたい。多少の凸凹があるものの、都道423号の方が、『まっすぐ』ではなかろうか。

この、『まっすぐ』というのは、古道の第一条件である。道の細さといい、微妙な曲がり具合といい、実際、今はこちらが都道に指定されているし、この道も、江戸期には存在していた。

宿場の出入り口である直角カーブを作る為というのも考えられるが、この地点に作る必然性が分からない。

と、いうことで、地形図を見てみた。で、答えが分かった。

滝坂道、問題の地点の地形図

もし、そのまま行っていたら、都道423号を選択していたら、坂道を下ることになる。『下る』ということは、その後に、『上る』ということだ。ただ歩くだけならまだ良いが、殆どの場合、荷物があっただろう。なるべく平坦の方が良いのだ。都道423号の側は、烏山川が削った谷だったのである。

実際に都道の側もjoggingしてみた。実際に走ってみるとよく分かる。環七の側から走ったのだが、直ぐに下りとなり、暫くは平坦だったが、柄杓の底に当たる辺りから、上りとなり、つらかった。

柄杓の最後の部分、お地蔵さんの手前の写真がこれだ。

滝坂道、問題の地点、坂下よりお地蔵さんを望む

だから、滝坂道は、赤の方なのだ。この謎解きが、古道Explorerの醍醐味である。

最後に、もう一度言うが江戸期から存在していた都道423号の追分にあった綺麗な庚申塔をご紹介して終わりとさせていただく。

滝坂道、都道の側の綺麗な庚申塔

次回は、東急世田谷線の西側をご報告する。

以上

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