旧横浜正金銀行上海支店 |
外灘の旧中国銀行本店の直ぐ北に建つのは、1924年竣工の旧横浜正金銀行上海支店である。
横浜正金銀行と聞くと耳慣れないが、三菱東京UFJ銀行の旧東京銀行の前身である。戦後、GHQ指令により解体され、新たに設立された東京銀行となった。
横浜正金銀行は、1879年(明治12年)、明治政府樹立から11年後に、福澤諭吉や井上馨らの支援の下、設立された。貿易金融と外国為替に特化した特殊銀行で、日本の海外進出を金融面で支えた。
1893年には、南京路に仮店舗を出店、日清戦争(1894~5年)後は、日本政府の命により、清国からの戦争賠償金の収受と借款業務を一手に引き受けた。1924年に現在の場所の土地を、サッスーン社から購入、1924年に、現在も残る建物が竣工された。
横浜正金銀行が、ここ上海の外灘に存在しているのは、是非は別として、日本が、帝国主義の時代に、西欧列強に支配されまいとして大陸に進出した確かな証なのである。
尚、本店は、近代建築ファンなら誰もが知っている、現神奈川県立歴史博物館である。
神奈川県立歴史博物館(Wikipediaより借用) |
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